愉しきひとびと、〈奔放なる者〉については、
 何よりもまず私は言おう、彼らの血を飲んではならぬ!
 ただ観察せよ。
 彼らは奔放なるがゆえに美しく、
 謎めいているがゆえに魅惑的で、
 優れた武技ゆえに恐ろしい。
 私がまだ息をしていた頃、
 夜の住人たちのうちで唯一、
〈奔放なる者〉のみが地の下でも私を見捨てず
 渇きに苦しむ私に水をくれたものだ。

 私と同じく、彼らは追放されし者、
 私の胤子たちと同じく、彼らは帰る家をもたず、
 私の胤子の胤子たちと同じく、彼らはさまよう。
 我が父母と同じく、彼らは多くを知りすぎたのだけれども、
 彼らは黙して語らない。
 だから、〈奔放なる者〉について、私は言おう。
 しかと聞け――沈黙を保て!
 何も語るな。
 ただ観察して、学べ。