ブラックライト・コーヒー | ||
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これらの特別メニューは誰にでも出されるものではない。サバト関係の常連客だけが「ブラック・ライト」メニューの存在を知っている。メニューを要求すると、店員が黙って持ってきてテーブルに置いていくだろう。メニューは真っ黒なプラスチック板で、品書きは特別な蛍光インキで書いてあるので、普通の照明下では目に見えない。各テーブルには小さな紫外線灯が取り付けてあって、それをオンにするとメニューを読むことができる。
店内には「杯」と呼ばれるグールが、常時3〜5人控えている。金を払えば、この若い男女を借り出すことができる。「杯」グールの仕事は、自分を借り受けたヴァンパイアが注文した「ブラック・ライト」コーヒーを体内に摂取することである。その後、「杯」とそれを「飲む」お客(時には複数のこともある)は地下の個室にひっこむわけだ……
コロンビア豆のブラックコーヒー。黒い石製マグでお持ちします。味付けにベンゼドリン(覚醒剤)10mg。
エスプレッソコーヒー1杯。味付けにデキセドリン(覚醒剤)10mg。
エスプレッソコーヒー2杯。味付けにメセドリン(覚醒剤)15mg。
四角い蛍光マグに注いだコロンビアのブラック。フレーバーにTHC(マリファナ抽出成分)を加えています。
当店の人気メニュー。銀製デミタス一杯のトルココーヒーにオリジナルデザインのパイプを添えてお持ちします。DMT結晶(幻覚剤)17mg×3包、黒クローム仕上げのジッポの入ったミニホルダー付き。
アイリッシュ・コーヒーを黒い陶製マグで。フレーバーにLSD(幻覚剤)500マイクログラム。
カフェ・ラッテ。フレーバーにメスカリン(幻覚サボテン)500mg。
モカコーヒーのアイス・カフェ・ラッテ。背の高いグラスでたっぷりとどうぞ。フレーバーはサイロシビン(マジック・マッシュルーム)60mg。
ケニア特上豆のブラックコーヒー。「角のない」球形マグでお持ちします。フレーバーは50mgの「固定化」DMT(5-MeO-DMT:ジメチルトリプタミンとMAO阻害薬の化合物)。
カプチーノにホイップクリームとシナモンを添えて。フレーバーはMDMA(エクスタシー)150mg。
ヘーゼルナッツ・コーヒーに角砂糖2個、お好みでクリームを入れてどうぞ。フレーバーはPCP(エンジェルダスト)15mg。
コロンビア、角砂糖2個、クリーム入り。フレーバーはSTP(DOM)15mg。
スイス産チョコレートドリンクに、アーモンド、角砂糖2つ、バニラクリームを添えて。ネンブタール(睡眠薬)150mg入り。
エスプレッソを銀製デミタスカップで。セコナール(睡眠薬)100mg入り。
コロンビアに角砂糖2つ。ソラジン25mg(鎮静剤)入り。
コロンビア、角砂糖2個、クリーム入り。本物のミスカトニック大学のコーヒーマグでお持ちします。アヘンチンキ入り。
警告
本文はフィクションであり、このようなメニューを出す店は実在しません。本文中に登場する薬物はすべて非合法か、医者の処方がなければ入手不可能であり、現実には所持しているだけで刑罰に問われるものがほとんどです。本文は薬物乱用を推奨するものではなく、特殊な嗜好をもつヴァンパイアのロールプレイのために参考資料として提供するものです。
オリジナルテキスト | ブラックライト・コーヒー |
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出典サイト | Manus Nigrum |
原著者 | Allen B. Ruch |
翻訳 | Professor |
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