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第1章

P.21 トム・ウェイツ『ボーン・マシーン』(CD)
 PHILIPS/PHCR-1710、1992年
There was thunder
There was lightning
Then the stars went out
And the moon fell from the sky.
――『地球の断末魔』
 P.21 クラーク・アシュトン・スミス『魔術師の帝国』
 蜂谷昭夫他訳、創土社、1974年
ひれふせ、私は夢の大王であるぞ。
――『大麻吸飲者』
P.24 Malcolm South, "Mythical and Fabulous Creatures"
In reality, the werewolf and other human-animal
combinations are basic archetypes of the psyche.
 P.24 メタリカ『メタリカ詩集』
 さこた はつみ対訳/解説、シンコー・ミュージック、1993年
だからこそ、汝自身の内に狼を探せ
形を変える
風に向かって進む
形を変える
俺の感じているこの感覚は
敏速に動く
総ての感覚は研ぎ澄まされる
大地の贈り物
 意味するところに立ち返る
人間と狼の意味するところに立ち返るのだ
――『オブ・ウルフ・アンド・マン』

第2章

 P.29 ウィリアム・ギブスン『ニューロマンサー』
 黒丸尚訳、早川書店(ハヤカワSF文庫)、1986年
 “夜の街”は社会ダーウィン説の狂った実験に似ている。退屈しきった研究者が計画し、片手の親指で早送りボタンを押しっぱなしにしているようなものだ。
P.29 シスターズ・オブ・マーシー『マーシーの合言葉』(CD)
 イーストウェスト/WMC5-255、1990年
Turn on, tune in, burn out in the acid rain.
――『黒い惑星』
P.30 キリング・ジョーク『怒濤』(CD)
 ノイズ/VICP-107、1991年
Nocturnal motions as we leave our cocoons
Antennae tuned to inhuman vibrations
Shaping the cities ofthe world that's to come.
――『インサイド・ザ・ターマイト・マウンド』
 P.30 ロングフェロー『哀詩 エヴァンジェリン』
 斎藤悦子訳、岩波書店(岩波文庫)、1930年
此処は太古の森。
 P.31 小菅東洋『マシュウ・アーノルドの詩研究』
 研究社、1989年
二つの世界を放浪する、一つは死に絶え、
もう一つは生まれるだけの力もなかった世界。
――マシュー・アーノルド『カルトゥジオ修道院より』
 P.31 R・アードス他編『アメリカ先住民の神話伝説』
 松浦俊輔他訳、青土社、1997年
 古代人は人間であり、かつ、動物でもあった。人間のような形をしたものもいたが、動物のように四本足で歩くものもいた。鳥のように飛べるものがいれば、魚のように泳げるものもいた。すべてのものが、動物もしくは人間以上に強力な力や知恵をもっていただけでなく、話す能力もあった。
――オカノガン族ネイティブ・アメリカンの伝説
P.31 デッド・カン・ダンス『イントゥ・ザ・ラビリンス』(CD)
 4AD/COCY-75774、1993年
I believe in the way of an older law
When we used to dance to a different drum
And we are changing our ways
Yes we are taking on different roads
Tell me about the forest that you once called home.
――『あの森の話をして(貴方がかつて故郷と呼んだ)』
 P.32 ザ・キュアー『ポルノグラフィー』(CD)
 ポリドール/POCP-1875、1990年
雨の中で接吻する 生きものたち
闇の中で またぼやけてる
首吊りの庭で
過去を変え
首吊りの庭で
毛皮をまとい
マスクをかぶる
――『首吊りの庭』
 P.33 平井正穂編『イギリス名詩選』
 岩波書店(岩波文庫)、1990年
彼女は私を魔法の洞窟につれてゆき
涙を流しては溜息をついた。
――ジョン・キーツ『つれなき美女』
P.35 オインゴ・ボインゴ『ベスト“オ”ボインゴ』(CD)
 MCA/MVCM-93、1991年
Rules are written in the stone,
Break the rules and you get no bone.
All you get is ridicule, laughter,
And a trip to the House of Pain.
――『ノー・スピル・ブラッド』
P.35 パブリック・エナミー『パブリック・エナミー2』(CD)
 デフ・ジャム/PHCR-4056、1995年再販
Power and equality, and I'm out to get it
I know some of you ain't with it.
――『パーティ・フォー・ユア・ライト・トゥ・ファイト』
P.37 Lord Alfred Tennyson, "The Charge of the Light Brigade"
Their's not to make reply,
Their's not to reason why,
Their's but to do and die:
Into the valley of Death
Rode the six hundred.
 P.40 T.S.エリオット『世界詩人全集16 エリオット詩集』
 上田保訳、1968年
いや、おれはハムレット王子ではない、また、そう生まれついてもいない。
お附きの貴族にすぎないのだ、すじの進展、
場面の工夫に一役かって、王子に進言する従臣。
――『アルフレッド・プルーフロックの恋歌』
 P.42 ラドヤード・キップリング『キップリング詩集』
 中村為治選訳、岩波書店(岩波文庫)、1936年
ああ、東は東、西は西、両者の出会ふことあらず。
大地と空と忽ちに最後大審判の御座に立つ日まで。
――『東と西の歌』
 P.44 ゲーテ『ファウスト』(全2冊)
 相良守峯訳、岩波文庫、1958年
私は常に否定するところの霊なんです。
それも当然のことです。なぜといって、一切の生じ来るものは、
滅びるだけの値打のものなんです。
それくらいならいっそ生じてこない方が良いわけです。
そこであなたがたが罪だとか破壊だとか、
要するに悪と呼んでおられるものは、
すべて私の本来の領分なんです。
P.45 グウォー『愚王アメリカ破壊宣言!』(CD)
 ジムコ/JICK-89119、1992年
Skulls are smashed and bones are bending,
Joints are popping, claws are rending.
Groveling, sniveling, driveling horde
To worship scaly overlord.
――『大怪獣ゴアゴア』
P.45 ジョイ・ディヴィジョン『クローサー』(CD)
 POファクトリー/POCD-1880、1993年
Here are the young men, a weight on their shoulders
Here are the young men, but where have they been?
"We knocked on the doors of Hell's darker chambers
Pushed to the limit, we dragged ourselves in."
――『ディケイズ』
P.46 ザ・キュアー『ザ・ヘッド・オン・ザ・ドアー』(CD)
 ポリドール/POCP-1879、1990年
Secrets I hide
They twist me inside
And make me weaker.
――『シンキング』
P.46 Robert E. Howard, "The Scarlet Citadel"
He fell into no well, though he did descend into a well he found, and came out with a strange expression which has not since left his eyes.
 P.47 ウィリアム・シェイクスピア『夏の夜の夢・あらし』
 福田恒存訳、新潮社(新潮文庫)、1971年
この毒の塊め、悪魔があの忌まわしい婆々に生ませたのが貴様だ、さあ、出て来い。
――『あらし』
 P.48 富田泰子著『バラッド詩集』
 文童社、1987年
狩りで疲れて 横になりたいから。
――伝承歌『ランダル卿』
 P.49 コンクリート・ブロンド『朱い華』(CD)
 ビクター/VICP-54、1990年
キミは吸血鬼だったんだネ
おかげでアタシはゾンビになって歩いてる
――『ザ・バンパイアー・ソング』

第3章

 P.51 ホメロス『オデュッセイア』(上・下)
 松平千秋訳、岩波書店(岩波文庫)、1994年
ムーサよ、わたくしにかの物語をしてくだされ。

第4章

 P.65 J.R.R.トールキン『ホビットの冒険』
 瀬田貞二訳、岩波書店、1990年
 それではしとつ、かけようかい、いとしいしと。いとしいしとがなぞをかけ、あいつが答えられなけりゃ、こっちが食う。あいつがなぞをかけて、こっちが答えられなけりゃ、あいつのおのぞみどおりにしる。し、どうする?
 P.65 ホイットマン詩集『草の葉』(上・下)
 杉木喬・鍋島能弘・酒本雅之訳、岩波書店(岩波文庫)、1969年
決して挫けることのない信念の言葉、
この今であれ今からのちであれこの言葉は僕にとって不変のもの、僕は「時間」を絶対的に受け入れる。
それのみが欠けるところなく、それのみが万物を円満具足させる、人知を越えたその不可思議な驚異のみが万物を完成させる。
――『ぼく自身の歌』
 P.67 ウェルギリウス『アエネーイス』(上・下)
 泉井久之助訳、岩波書店(岩波文庫)、1976年
トロイアの人よ、いと易し、アウェルヌスへの降り道は――
けれど行く足呼び戻し、地上の大気へ脱出を、
するは一つの大事業、それは一つの大難事。

第5章

 P.73 Volsungasaga
(邦訳は見つけたが訳文が引用に適さない。もっとまともな訳書を探しています)

第6章

P.86 ロリンズ・バンド『エンド・オブ・サイレンス』(CD)
 イマーゴ/BVCD-213、1992年
I take my fear, my humiliation,
I crush it in my fist,
I open my hand,
I've got a diamond.
My diamond is Rage.
I've got diamonds in my eyes.
――『ジャスト・ライク・ユー』
 P.105 チョーサー『完訳 カンタベリー物語』(全3巻)
 桝井迪夫訳、岩波書店(岩波文庫)、1995年改版
彼は馬術に巧妙であった。
歌も作り詩もよく作った。
馬上の槍試合も、舞踏もよくした。
P.114 Sam Chupp, "Night Flyer"
"My special Gift? Ah, the hiding-in-plain-sight?"
"Yes. Tell me of it."
"It is the simplest thing," the chameleon said, and showed Night Flyer how to hide in plain sight.
P.137 ピーター・ガブリエル『エデンの情熱』(CD)
 ヴァージン/VJCP-12009、1993年
There in the midst of it so alive and alone
Words support like bone.
――『マーシー・ストリート』
P.155 ブラック・フラッグ『Slip It In』(CD)
 England/PINNACLE, SST-029CD(イギリス版のみ?)
My mind hates my body
My body hates my soul
I close my eyes and fight
Inside my own black hole.
――"The Bars"
P.155 Suicida Gangreen, "Marshal Law: Fear and Loathing"
I could say..."You can't turn my on and off like a tap, man." But what's the point? Just got to hit them, that's all. Smack them in the mouth.
 P.159 フランク・ハーバート『デューン 砂の惑星1』
 矢野徹訳、早川書店(ハヤカワSF文庫)、1978年
 彼女は鼻をふんと鳴らした。「痛みかね……人間は、体のどこにある神経でも無視できるものなんだよ」

第7章

 P.163 J・G・ナイハルト『ブラック・エルクは語る――スー族聖者の生涯』
 弥永健一訳、社会思想社(現代教養文庫)、1977年
見よ、聖なる声がおまえに呼びかける。
聖なる声が空じゅうに響きわたっている。
 P.164 ウィトゲンシュタイン『ウィトゲンシュタイン全集1 論理哲学論考他』
 奥雅博訳、大修館書店、1975年
神秘的なのは世界がいかにあるかではなく、世界があるということなのである。
――『論理哲学論考』命題 6.44
 P.165 ジョーゼフ・キャンベル&ビル・モイヤーズ『神話の力』
 飛田茂雄訳、早川書房、1992年
 われわれはこのことを知っている。大地は人間のものではなく、人間が大地のものだということを。あらゆる物事は、われわれすべてを結びつけている血と同じように、つながり合っている。人間は生命を自分で織ったわけではない。人間はその中でただ一本のより糸であるに過ぎない。人間が織物に対してなにをしようと、それは自分自身への働きかけにほかならない。よくわかっていることがひとつある。われわれの神はあなたがたの神だ。大地はその神にとって大事なものであり、大地を傷つければ、その造り主に対する侮辱を重ねることになる。
――首長シアトル、合衆国政府に土地を売るときの手紙

第8章

P.196 ブルー・オイスター・カルト『Fire of Unknown Origin』(CD)
 USA/COLUMBIA/SONY/37389(アメリカ版のみ?)
Wounds are all I'm made of.
――Blue Oyster Cult,"Veteran of the Psychic Wars"
 P.200 ジョイ・ディヴィジョン『アンノウン・プレジャーズ』(CD)
 POファクトリー/POCD-1879、1993年
激しく、もっと激しく、彼の手は椅子を砕く
反射的に体が動き、そして絶望に落ち込む。
――『アイ・リメンバー・ナッシング』
P.202 Swans, "The Golden Boy That Was Swalloed by the Sea"
And love is sometime violent
And violence has no constraint.
 P.202 H.P.ラヴクラフト『ラヴクラフト全集2』
 宇野利泰訳、東京創元社(創元推理文庫)、1976年
 思うに、神が我々に与えた最大の恩寵は、物の関連性に思いあたる能力を、我々人類の心からとり除いたことであろう。
――『クトゥルフの呼び声』

第9章

 P.224 ルイス・キャロル『ルイス・キャロル詩集 不思議の国の言葉たち』
 高橋康也・沢崎順之介訳、筑摩書房、1977年
一、二!一、二!ぐっさりぐさり
目にもとまらぬけしにぐの剣、手練の早業!
横たわりたる死体より刎ねたる首をば小脇にかかえ
たからからからと帰り来たりぬ。
――『ジャバーウォックの歌』

付録

P.253 ミッドナイト・オイル『アース&サン&ムーン』(CD)
 EPICソニー/ESCA-5701、1992年
I hear much supportfor the monarchy
I hear the Union Jack's to remain,
I see Namajira in custody
I see Truganini's in chains.
――『トゥルガニニ』
P.255 クリスチャン・デス『HERETICS ARE ALIVE』(CD)
 USA/NOSTRADMS/DUTCHEAST1056(邦版なし?)
These loathsome parasites that cling
To the cross -- the cloth and the skin
Soaked in the blood of men -- NOT the body of Christ!
 P.256 H.P.ラヴクラフト『定本ラヴクラフト』全集7-II
 矢野浩三郎監訳、国書刊行会、1986年
我は入りて魅惑され 蜘蛛の巣張る書群より
近き書冊を手にめくる
世の人知らば畏怯の秘密 そを孕みしか
希なる呪文に身をふるわせつ
――『ヨゴス星より』
P.256 トム・ウェイツ『ブラック・ライダー』(CD)
 PLIアイランド/PHCR-1743、1993年
Lay down in the web of the black spider
I'll drink your blood like wine
So come on in
it ain't no sin
take off your skin
and dance around in your bones.
――『ブラック・ライダー』
 P.257 カルロス・カスタネダ『未知の次元 呪術師ドン・フアンとの対話』
 名谷一郎訳、講談社(講談社学術文庫)、1993年
私たちの仲間は黒魔術師です。
P.259 アルジャナン・ブラックウッド『柳』←絶版という情報アリ。
The gods are here, if they are anywhere at all in the world.
―― "The Willows"
P.272 R.B.シェリダン『恋がたき』
 竹之内明子訳、日本教育研究センター、1990年
You are not like Cerberus, three gentlemen at once, are you?
P.276 Tom Lehrer『Evening Wasted With』
 USA/UEA/6199(邦版なし?)
It's so lovely in June,
on a nice afternoon,
to go poisoning pigeons in the park...
――"Poisoning Pigeons in the Park"