名声の儀式(レベル2)

原案 Matt Ragan 脚本 Professor

儀式の対象:名声(Renown)ポイントが10点に達し、これを名声レーティング1点に変えようと望むガルゥ。

最低所要時間 20分

登場人物
司祭 ガリアルド。しばしば集会の儀式の「語り部」が務める。
助祭 司祭を補佐する。複数いる場合もある。通常はガリアルドが務める。
立会人 集会に参加した氏族全員。
精霊 部族トーテム、氏族トーテム、パック・トーテム、名声を司る精霊たち(名声を流布する)

  [司祭(と助祭)は立会人の輪の中央に無言で立つ]
司祭 [儀式を受けるガルゥの正式名を呼ぶ]、前に立て!
  [名前を呼ばれたガルゥは輪の中央に進み出る]
助祭
(または司祭)
これなる者は…[今までの功績を数え上げる。名声ポイントを得た功績をその都度記録しておくとやりやすい]。
司祭 汝、まことにこれらの諸行を成したるや?
儀式の対象者 ガイアとルナにかけて、然り!
司祭 これぞ武勇(または高潔、智恵)の証と知れ。
司祭 こたびの誉れに異議ある者は前に出よ!
  [名声の授与に関して不服のある者は進み出てそれぞれの言い分を述べる]
  [注意:ここで功績に異議を唱えることはガルゥに対する最大の侮辱である。もし自分の功績に異議の声があがった場合、対象のガルゥはただちに狂獣化(Frenzy)判定を行わねばならない。もし狂獣化してしまった場合、訴えに幾許かの真実が含まれていたと見なされ、儀式は中断する。対象者は名声ポイントをすべて失い最初からやり直さねばならない。

対象者が狂獣化の衝動に耐え、司祭が異議を根拠のない言いがかり(あるいは名誉に傷を付けるほどのものではない)と判断した場合、儀式はつつがなく続行され、名声が授与される。以降6週間、その名声に異議を唱えることは許されない。決着がついた後でまだ不当な名声を得たと陰口を叩いた場合、死を賭けた決闘になることもままある。ラガバッシュでさえこの掟を破ればただではすまない]
  [異議に決着がついたら(または特に誰も異議を唱えなければ)司祭はカリスマ+〈儀式/伝承〉で難易度4(異議が発生したら6)の判定を行う。判定に失敗した場合、司祭は精霊(部族/氏族/パックトーテム)からそのガルゥが名誉に値しないという凶兆を受け取る。対象者は名声ポイント10点を失い、最初からやりなおしである(そう、対象者に落ち度が無くても名声をもらえないことはあり得る――ガルゥ社会は厳しく、けっして公平ではない)。

もし判定が大失敗なら、司祭はそのガルゥが名声を得るのは極めて不当であるという凶兆を見る。何らかの償いの苦行をしなければ以後誰もそのガルゥのために〈達成の儀式〉を執り行ってくれなくなるだろう。当然ながら、対象者は名声ポイント10点を失う]
司祭 祝福と導きの言葉を贈る者あれば前に出よ。
  [対象者に特別なコメントがある者はここで発言を許される。通常は導師(Mentor)、パックリーダー、友人など]
司祭 [全員に沈黙を促して]いま述べた行いにより、[対象者の正式名]の名声は、そのパックにおいて、氏族において、部族において、地にあまねき狼人(おおかみびと)すべての間で、いや増すものとなった。願わくば[彼/彼女]の歌が永く謳われんことを!

註:司祭は〈達成の儀式〉中に不適切な発言や行動その他儀式を妨害したガルゥに対し1〜5点の名声ポイントを剥奪する権限を持つ。ラガバッシュとて多少は身を慎まねば名声を失うはめになるだろう。

名声ポイントをレーティングに変える手段はこの儀式だけではない。ランクを上げる時同様、自分より高いランクのガルゥに力比べ(知恵比べ)を挑み、勝てば名声レーティング1点を得る。負ければ現在の名声ポイントをすべて失い最初からやり直しとなる。

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