キン・フェッチ(Kin-Fetch)の実際 | ||
注意:ここに収録したKin-Fetchの能力値データは非公式ソースから引用しています。当テキストは、翻訳者が現在所有するW:tA関連出版物に、Kin-Fetchのデータが一切掲載されていないことを確認のうえ掲載しています。もし原テキストが既存の出版物の転載であると判明した場合、ただちに適切な措置をとりますが、けっしてWhite Wolf社の著作権を故意に侵害する意図はありません。
キン・フェッチはどんな姿をした精霊なのか? 新たな仔狼(Cub)の覚醒をどうやって知らせてくれるのか? キン・フェッチの役割とは何なのだろう?
キン・フェッチはガルゥの世界において非常に重要な役割を果たす精霊だ。この精霊が、キンフォークの新生児に呪縛され、その子供が〈最初の変身 First Change〉を迎えたときにガルゥを呼んできてくれる。
ガルゥはキン・フェッチを召喚して、ある子供を「9の3倍の年の間」か「その子が〈最初の変身〉を迎えるまで」見守ってくれるよう頼みこむ。その子が〈最初の変身〉を迎えると、キン・フェッチは自分にできる限りの手を尽くした上で、子供から離れて、他のガルゥに助力を求めにいく。それが終われば、その子への義務は果たしたことになって、また別の子供の守り役につくのだ。キン・フェッチはこうした仕事を、部族の存続のためにきわめて重要な、神聖な義務だと考えている(実際そうなのだが)。キン・フェッチの主な役目は、見守っている子供に悪影響を及ぼす恐れのあるカルス(Kalus)などのベイン(bane)を撃退することである。
無理からぬことだが、キン・フェッチが子供を見守るうちに情が移って、その子がガルゥとして覚醒した後も、ギフトの教師役となってそばに残ることはよくある話だ。キン・フェッチは、狼や犬の精霊、先祖霊、自然精霊が知っているようなギフトを教えることができる。しかし、時にはベインと戦って滅ぼされたり、お目付け役に「飽きて」子供を見放してしまったりする場合もある。特に子供が思春期を過ぎても変身しない場合、キン・フェッチが子供を見放す事態が起こりやすい。何といっても全てのキンフォークがガルゥになるわけではないのだ。だから子供が17歳を過ぎると、キン・フェッチはしばしば非常に落ち着かなくなって、もっとガルゥになる見込みのありそうな別の子供の守り役につきたがる。そういうわけで、普通より遅れて〈最初の変身〉を迎えた仔狼には、キン・フェッチがいないことが多く、偶然発見される確率のほうが高いのだ。
キン・フェッチはそれぞれ部族トーテムの霊族(brood)に属している。その姿は、仕える部族の典型的なルーパスにそっくりである(各部族のルーパス形態の外見特徴については、Werewolf: The Apocalypse 2nd Editionルールブック参照)。額には、見守っている子供が生まれた宿月(Auspice)の形をした印がある。体格は肩高が(パワー + 5)インチ。従って最小6インチということになる。従って、同じ子供に長く仕えれば仕えるほど、〈炎の洗礼 Baptism of Fire〉で結ばれた霊的な絆が薄れて、キン・フェッチの力は弱まる。
|
オリジナルテキスト | THE KIN-FETCH |
---|---|
出典サイト | The Caern of the Wyld |
原著者 | Matt Ragan |
翻訳 | Professor |
|前口上|最新作|観覧席|喫茶室|案内板|楽屋裏| |